SNS運用を継続するうえで面倒なのが「投稿作業」です。
毎日決まった時間に投稿したいのに、ついつい忘れてしまう…。投稿内容を考えるのに時間がかかってしまう…。
そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
今回は、GAS・X API・Googleスプレッドシートを組み合わせて、SNS自動投稿の仕組みを構築してみました。
ChatGPTやClaudeといったAIツールを併用することで、エンジニアでなくても構築可能な時代になっています。
- 無料で自動化を実現したい人
- チームで投稿内容を共同編集したい人
- 細かい投稿ルールを自分で設定したい人
\業務効率化の第一歩を!/
SNS自動投稿に使用したツールまとめ

今回構築したシステムでは、無料で利用できるGoogleのサービスを中心に、X APIとAIツールを組み合わせました。
各サービスが明確な役割を持ち、相互に連携することで効率的な自動投稿を実現しています。
GAS・X API・Googleスプレッドシートの役割と選定理由
SNS自動投稿を実現するには、投稿内容の管理・定時実行・実際の投稿処理が必要です。
各機能を以下のツールで分担しています。
ツール | 役割 | 選定理由・特徴 |
---|---|---|
Google スプレッドシート | 投稿のスケジュール管理 | 視覚的に分かりやすく、編集も簡単。 GASとの親和性が抜群に高い。 |
GAS (Google Apps Script) | 定時実行とAPI呼び出し | 無料で利用でき、Googleスプレッドシートとの連携が簡単。 定時実行機能も充実。 |
X API | 実際の投稿処理 | 無料プランで月500回投稿可能。 認証処理は複雑だが、一度設定すれば安定動作。 |
ChatGPT・Claude・Google AI Studioの活用方法
実装のハードルを下げてくれるのが、ChatGPT・Claude・Google AI Studioの各種AIツールです。
アイデア出し・コード生成・問題解決といった特性を活かして使い分けることで、効率的に開発を進められます。
AIツール | 活用場面 | 特徴・効果 |
---|---|---|
ChatGPT | 構成案やアイデア出し | システム全体の設計や機能のブレインストーミングに使用。 |
Claude | GASコードの作成、エラー処理 | 実際のコード生成で最も使いやすいと評判。エラーハンドリングや例外処理の部分で優秀。 |
Google AI Studio | 詰まりどころをリアルタイムに解決 | 開発中の細かい疑問点や、動作確認で躓いた部分をストリーム機能でリアルタイム解決。 |
SNS自動投稿の仕組みと全体フロー

システムの核となるのは、Googleスプレッドシートでの投稿管理とGASによる自動処理です。
シンプルな構成ながら、確実に動作する仕組みを構築することで、安定した自動投稿を実現しています。
Googleスプレッドシートを使った投稿スケジュール管理
Googleスプレッドシートの構成はシンプルです。
「本文」「予約日時」「ステータス」の3列を基本として、必要に応じて「ハッシュタグ」や「メディアファイル」などの列も追加できます。

基本的な使い方は以下の通りです。
- 投稿内容の列には280文字以内でツイート本文を記載
- 投稿日時は「yyyy/mm/dd hh:mm」形式で入力
- 投稿済みフラグは空白から「sent」に自動更新
あとは未来の日付を入力するだけで投稿予約が完了し、スケジュール表としても運用しやすくなっています。
- 追記(2025年8月15日)
-
スプレッドシートの構成やUIを改善しました。改善ポイントは以下の通りです。
- 列順の変更やハッシュタグ欄の追加
- 日時をカレンダー選択やプルダウン選択に変更
- 色を付けて視覚的にも見やすく改良
改善により、以前より全体的な使いやすさが上がり、作業時間が短縮されました。
GASとX APIを使った投稿処理の流れ
システムの動作フローは以下の通りです。
- GASのトリガー機能により設定した間隔で自動実行開始
- 現在時刻と投稿予定時刻を比較し、投稿すべき行を特定
- 該当行から投稿テキストやメディア情報を取得
- 認証情報を使用してX APIに投稿リクエストを送信
- 投稿成功時にフラグを更新、失敗時はエラーログを記録

GASが定時で起動し、投稿対象行を判別 → X API経由で投稿 → 成功時にフラグを更新という流れです。
GAS・X API・Googleスプレッドシートの連携により、人の手を介さずに24時間365日の自動投稿が実現できます。
GASコード内容(抜粋)
// ========== メイン関数 ==========
function postScheduledTweets() {
try {
const spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
let sheet = spreadsheet.getSheetByName(SHEET_NAME);
if (!sheet) {
sheet = spreadsheet.getSheets()[0];
Logger.log('指定されたシート名が見つかりません。最初のシートを使用します: ' + sheet.getName());
}
const rows = sheet.getDataRange().getValues();
const now = new Date();
Logger.log('処理開始 - 行数: ' + rows.length);
rows.forEach((row, index) => {
const [text, when, status] = row;
if (!text || status === 'sent' || index === 0) return;
Logger.log(`行${index + 1}: ${text}, ${when}, ${status}`);
if (when instanceof Date && when <= now) {
Logger.log('投稿実行: ' + text);
const success = sendTweet_(text);
sheet.getRange(index + 1, 3).setValue(success ? 'sent' : 'error');
}
});
} catch (error) {
Logger.log('メイン関数エラー: ' + error.toString());
}
}
// ========== OAuth1.0aサービス作成 ==========
function getTwitterService_() {
return OAuth1.createService('Twitter')
.setAccessTokenUrl('https://api.twitter.com/oauth/access_token')
.setRequestTokenUrl('https://api.twitter.com/oauth/request_token')
.setAuthorizationUrl('https://api.twitter.com/oauth/authorize')
.setConsumerKey(API_KEY)
.setConsumerSecret(API_SECRET)
.setAccessToken(ACCESS_TOKEN, ACCESS_TOKEN_SECRET);
}
// ========== 投稿実行関数 ==========
function sendTweet_(text) {
try {
const service = getTwitterService_();
const response = service.fetch('https://api.twitter.com/2/tweets', {
method: 'POST',
contentType: 'application/json',
payload: JSON.stringify({ text: text }),
muteHttpExceptions: true
});
Logger.log('API Response Code: ' + response.getResponseCode());
Logger.log('API Response: ' + response.getContentText());
return response.getResponseCode() === 201;
} catch (error) {
Logger.log('投稿エラー: ' + error.toString());
return false;
}
}
// ========== テスト用関数 ==========
function testSingleTweet() {
const testText = 'OAuth 1.0a 公式ライブラリテスト ' + new Date().toLocaleString('ja-JP');
Logger.log('テスト投稿開始: ' + testText);
const result = sendTweet_(testText);
Logger.log('テスト投稿結果: ' + (result ? '成功' : '失敗'));
}
実装時の注意点とAPI制限について

システムを安定して動作させるためには、トリガーの設定とX APIの制限事項を理解しておくことが重要です。
特にAPI制限は無料プランでは厳しく、事前に把握しておかないと運用開始後に困ります。
トリガー設定と運用のポイント
GASには「トリガー」という定時実行機能があり、指定した間隔でスクリプトを自動実行できます。筆者の場合、1日3投稿程度の運用で現在30分間隔でテスト運用中です。
ただし、この頻度は投稿数に対してやや過剰かもしれません。頻繁すぎると無駄な処理が増え、GASの実行時間制限にも影響する可能性があります。
実際の運用で最適な間隔を探っていくのが、長期運用のポイントです。
X APIとの連携方法と認証・制限の注意点
X APIは認証処理がやや複雑で、仕様変更も頻繁にあります。OAuth 2.0による認証が必要で、アクセストークンの取得と更新を適切に管理する必要があります。
また、無料プランでは投稿月500回、情報取得月100回までの制限があり、15分間あたりの投稿数制限もあります。
エラーが発生した場合は、必要に応じて公式ドキュメントで最新の仕様を確認しましょう。
実際に運用してわかった効果と改善ポイント

実際の運用を通じて効果を実感できた一方で、さらなる改善の余地も見えてきました。
実体験から得られた気づきと今後の展望をまとめます。
自動化による時短・ミス防止などのメリット
手動投稿では投稿を忘れることがよくありますが、自動化後は投稿忘れが完全にゼロになりました。
スケジュール通りに確実に投稿されるため、安心してSNS運用ができます。
主なメリットは以下の通りです。
- 事前に1週間・1ヶ月分をまとめて準備可能
- 継続的な情報発信でフォロワーとの関係維持
- 既存の有料ツールと比較して月額費用が不要
GASのクラウド実行により、自分のPCを起動しておく必要もありません。
精神的な負担が大幅に軽減され、コンテンツの質向上により集中できるようになりました。
運用中に見つけた課題と今後の改善アイデア
実際に運用してみると、いくつかの改善点も見えてきました。
現在のシステムをベースに、さらなる機能向上が期待できます。
今後の改善予定は以下の通りです。
- 列順の見直しや日時選択をプルダウンにするなどのUI改善
- X APIからエンゲージメント情報を取得し分析機能を強化
- InstagramやThreadsなど他SNSへの同時投稿対応
大規模言語モデル(LLM)を組み込めば、投稿内容の自動生成も可能になります。
より包括的で高機能なSNS運用システムへの発展が見込めます。
まとめ
SNS投稿は定型的な作業が多いため、自動化との相性が抜群です。
投稿内容を考える創造的な部分は人間が担い、実際の投稿作業はシステムに任せることで、効率的なSNS運用が実現できます。
ポイントは以下の通りです。
- GAS・X API・Googleスプレッドシートがすべて無料で利用可能
- Googleスプレッドシートの直感的操作性で非エンジニアでも扱いやすい
- AIツール併用により自動化システム構築のハードルが大幅に低下
ChatGPT・Claude・Google AI StudioなどのAIが、システム設計からコード生成、エラー解決までサポートしてくれます。
「投稿作業がちょっと面倒」「投稿を忘れがち」と感じている方は、ぜひ自動化を検討してみてください。
\お気軽にご相談ください/